アパレル業界とSDGs
SDGsという言葉をよく耳にするようになりました。
SDGsとは、持続可能な開発目標という意味だそう。
アパレル業界は問題が多いとされているようです。
流行サイクルの問題などでの在庫過多や廃棄問題、
製造過程での環境汚染、労働環境の悪さなど。
アパレル業界の隅の隅に身を置いたことがある身としては、
業界全体の低価格競争も問題の一端なのでは?と思ってしまいます。
コストを下げるには大量生産が条件になります。
衣は「衣食住」という生きる基本3原則のようなものの筆頭にあります。
ただ、経済的にひっ迫してきたときには優先順位が著しく下がるものだと思います。
服など着られればいい。最低限清潔で、自分も周りも不快でない清潔感が保てればいい。特に消耗品であり、人目に触れづらい下着や靴下、部屋着などは、
そんな扱いになるのではないか、と。
ここ最近の「ミニマリスト」「断捨離®」ブームもあり、
人々がアイテムを厳選して所有するようになったということも
影響し、なかなか商品が売れづらい状況が続いているように思います。
金銭的な豊かさや、合理化とは真逆の業界なんじゃないかなと思ってみたりします。
アパレルは「SDGs」を意識した業界となり得るのか、
渦中にいながら他人事のような客観性をもって、見つめていきたいと思います。